1月21日(金)、木工店「きこりや」および森の花屋「kicorico(きこりこ)」の店主である下永速が、広島県知事賞を受賞いたしました。
国産木材の需要拡大と業界の発展に貢献した事業者が対象の表彰制度で、本年度賀茂木材連絡協議会からの受賞者は、下永と株式会社雲地建設の雲地代表取締役の2名でした。
特にきこりやでは小学生を主な対象とした木工教室を開き、木育(木材や木製品との触れ合いを通じ、子どもたちの木材への親しみや木の文化への理解を深める取り組み)に力を入れてきました。そのことが評価されたようです。
自分が切った木が思うような形になったり、やすりをかけた木が心地よい手触りに変わったりする瞬間の子どもたちの目の輝きは、本当に素晴らしいものです。時にちょっと手をすりむくようなことがあっても、大人がきちんと指導すれば大ケガにはなりません。
あまり知られていませんが国産木材の需要は減少傾向にあり、せっかく製材した木材を出荷しても多くが火力発電の燃料として燃え尽きる運命にあります。これからの世代に木の温もりを伝えることが、広島の木を形にして残していくきっかけになってほしいと願ってやみません。
コロナ禍中とあって、あいにく授賞式には湯崎知事の出席はありませんでしたが、広島県西部農林水産事務所東広島農林事務所の神川所長から、表彰状を手渡していただきました。
これを励みに、これからも日本の山を元気にしたり、木材や山の魅力を多くの人に伝えたりする活動に力を入れていきたいと思います。皆さんもぜひ応援よろしくお願いいたします。