kicoricoのコト

森を生かし、人を活かす。
~kicoricoのコト~

-About us-
森のひとさら

東広島市福富町にある森の花屋「kicorico(きこりこ)」は、木工店「きこりや」の姉妹店として2020年の秋、誕生しました。森が私たちに与えてくれる恵みを、皆さんのお家で使っていただきやすい形にしてご紹介するお店です。「きこりやの子ども」という意味を込め、この名前をつけました。

花材として使える切り株や石材、季節の雑木や花々、山菜、木の実、ツタ……森には私たちの暮らしを豊かにしてくれるモノが盛りだくさんです。山を知り尽くした「きこり」の店主がそれらを採ってきて、kicoricoに並べます。山から採ってきた花やツタを使ったフラワーアレンジメントやリース、オブジェなども店頭を彩ります。

玄関ドアにリースを下げたり、窓際にドライフラワーを飾ったり、ちょっと珍しい形の枝を見つけて使い道や飾り方を考えたり。kicoricoとの付き合い方は人によってさまざまです。さあ、あなたもお家に森の恵みを取り入れてみませんか?

kicoricoを生んだ木工店
「きこりや」

-Kicoriya-

木工店「きこりや」は、「きこり」の店主・下永速(はやし)が1999年にオープンしたお店です。下永は林業・木材加工業を営む下永木材の2代目として、子どものころから50年以上山に親しんできました。

木材の魅力を広く一般の人にも知ってもらうため、地元の山から切り出した良質な木材を木工作家さんに提供。彼らの作った木工作品をお店に置き、広島県内産の木材がより良い形で無駄なく世の中を循環するお手伝いをしてきました。人々に木に親しんでもらえるよう、木工体験も行っています。

kicoricoが生まれたワケ

-Reason for opening-
土砂流入

きこりやの店頭では、お客様から問い合わせを受けることがよくありました。「お華を活けたいんだけど、穴が開いた雰囲気のいい丸太がない?」「これくらいの大きさで、ちょっと苔が生えた石を探しとるんじゃけど」。

お客様が山に求めているものは、木材だけじゃあないんだな。そんな気付きが、「森の花屋」というアイデアを思い付いたきっかけです。

2018年、未曽有の豪雨(西日本豪雨災害)がきこりやを襲いました。店も木材加工場も浸水。ボランティアさんや近所の方の助けを借りて片付けは1か月ほどで終わりましたが、その後、作品を置いていた離れが徐々に傾いていきました。傾いた離れは見るだけで心を締め付け、安全面からも解体せざるを得なくなりました。その建物は、知人の家に移築しています。

豪雨の痛手から徐々に立ち直っていたころ、再び店を襲ったのが新型コロナウイルスの影響です。営業自粛を余儀なくされ、地域を訪れる人もめっきりと減りました。コロナウイルスの影響はいまだ消えていません。しかし、澄んだ空気と豊かな緑を求めて町を訪れる人は大きく回復しつつあります。

逆境の中にあって、田舎ほど元気なところはありません。離れのあった場所を生かして山の魅力を発信する新たなスポットを生むことで、以前よりさらに活気のある町にしていきたい。そんな思いからkicorico立ち上げプロジェクトを本格的にスタートしました。

kicoricoの願い

-Our wish-

「森を生かし、人を活かす」。それがkicoricoのコンセプトであり目標です。

山に眠っている資源の採取やそのための手入れによって森が生き生きと輝き、森の恵みを取り入れた人たちの暮らしが豊かに潤い、森の手入れやお店の運営に携わる人が育っていく。そんな循環を目指しています。

山のもたらす恵みは木材だけではありません。季節ごとに表情を変える雑木や草花。それらは栽培したものとは違った力強さや、清楚な美しさを放っています。東広島市福富町の豊かな自然に囲まれた小さなお店で、その恵みをしっかりと感じてください。